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2023年12月18日

富士宮産!富士山の麓で育つ、甘みの強い加工キャベツ

/userfiles/images/columns/42181/アイキャッチ.jpg コンビニやスーパーマーケットで見かける、袋に入ったカット野菜。年々需要が高まる加工野菜ですが、なかでも「キャベツ」は汎用性が高く、私たちの食卓に欠かせない食材のひとつです。

今回は富士宮の特産品である「キャベツ」について、JAふじ伊豆の佐野さんと、農家の浅井さんにお話を伺ってきました。

富士宮の特産品「キャベツ」

/userfiles/images/columns/42181/1.jpg 6年ほど前から加工用キャベツを栽培している、農家の浅井さん
 

富士宮市内では昔から、稲の転作作物として育てられてきたキャベツですが、その原産は地中海地域といわれています。「春キャベツ」・「冬キャベツ」など、収穫される季節ごとに特徴や呼び名が変わり、その品種を細かく分類していくと、なんと40種類以上にも及ぶそうです。

では、富士宮市内ではどのようなキャベツが栽培されているのか、お話を聞いてみましょう。

富士宮で栽培される、「加工用キャベツ」とは?

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富士宮市内では、スーパーマーケットなどに卸すキャベツと、カット野菜などに加工される加工用キャベツの2種類が栽培されています。

わたしたちが日常的に目にするキャベツと加工用キャベツの違いは、なんと言ってもその大きさにあります。
加工用キャベツの重さは、1玉あたり約2kg。手に持つと、ずっしりとした重みを感じます。2022年度には、4kgもの大玉キャベツが採れたそうです。

/userfiles/images/columns/42181/4.JPG キャベツの出来について聞き取りを行うJAふじ伊豆の佐野さん

加工用キャベツ栽培の流れ

●7月下旬~8月中旬 ー 種まき
JAふじ伊豆でポットに種をまき、苗を育成します。しっかりと芽が出て育ったものは、各農家さんたちの元へと渡っていきます。

●8月下旬〜9月中旬 ー 苗を定植
2022年度から、JAふじ伊豆 富士宮地区ではキャベツの「全自動移植機」を導入。キャベツを栽培する農家さんたちは、機械を共同利用して苗の定植を行っています。

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●11月中旬~ ー 収穫
キャベツの収穫は、すべて手作業で行われます。包丁を片手に、ひとつひとつていねいに摘み取られていくキャベツ。10月・11月の気温が、キャベツの大きさと締まり具合を左右しますが、寒ければ寒いほど甘さが増すそうです。

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収穫されたキャベツは、鉄のコンテナに積み込まれ加工工場へと運ばれていきます。1コンテナあたり約150個、300kgほどのキャベツが運ばれていく様子は圧巻です!

その後、加工会社に渡ったキャベツはさまざまな形にカットされ、県内各地に出荷されていきます。普段から料理に使っているカット野菜が、実は富士宮産だったという可能性も大いにありますね。

キャベツのプロたちの、おうちレシピ

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少し大きめの角切りにカットされたキャベツは、「鶏白湯」ベースの鍋の素との相性が抜群。浅井さんのご家庭では、“鶏白湯の洋風ポトフ風”のお鍋がよく登場するそうです。ソーセージや大きめに切った玉ねぎと一緒に、甘みの強い冬のキャベツを堪能できますよ。

また、千切りにカットされたキャベツは、ポリ袋に入れて浅漬けの素と合わせてさっと揉み込みます。少し時間を置けば、即席漬けの完成です。

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わたしたちにとって親しみ深い「富士宮やきそば」だって、カット野菜を使えば楽チン!JAふじ伊豆の佐野さんも、よくご自宅で作られるそう。

野菜炒め用にダイス状にカットされたキャベツや、細く長くカットされた千切り…多様な用途に対応すべく加工された野菜は、料理時間の短縮や、フードロス削減などのメリットがあります。
2022年にはJAふじ伊豆で「富士宮加工野菜部会」も設立され、これからの展開が期待される加工キャベツ。皆さんもぜひ、気軽に取り入れてみてくださいね!

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