井之頭中学校の生徒がつくる会社 「井中屋」。毎年秋に”活動成果”を道の駅・朝霧高原での出店で発表 !!

富士山西麓にある井之頭(いのかしら)中学校では「総合的な学習の時間」の一環で、全校生徒で 「井中屋(いなかや)」を起業し経営体験を行っている。毎年秋に行う、道の駅・朝霧高原での出店はその総マトメ。丹精こめて作った大根や蕎麦、地元の会社と協同した企画商品を販売した。中学生という年代だからこそ、ものすごく価値のある実体験~社会チャレンジと言っていいだろう。
猪之頭(いのかしら)地域にある井之頭(いのかしら)中学校を憶えてね。
「鉄はアツいうちに打て」 という諺があるけど、
まさにそれを実践しているような起業体験。
生徒を主軸に、先生や保護者、関係者たちが
一丸となって同じ目標や成果をめざしている。
生徒数が減少している事情をある意味、
逆手にとったアッパレな活動に思えたよ。
いいのかしら、いのかしら。すごく、いいね、いのかしら(井之頭&猪之頭)。
初日11日の模様をレポートしよう。
【 井中屋 】 第11回
2016年11月11日(金)12日(土)
11時~14時(売り切れ終了)
道の駅・朝霧高原で開店。
テントの設置、仮定のお客役や販売想定など。
出店のシミュレーションを、事前に体育館で行う念の入れよう。
生徒は全12名。3年生の3人が代表取締役を務める。

根原大根は富士宮ならではのブランド野菜で貴重、
市内でもなかなか手に入らないそうだ。
自慢の品を持てば、自然と笑顔。

開店前、準備に大わらわ。
三角巾を結び合うなど、身支度を互いにチェック !
団結力がうかがえる、微笑ましいシーン。

11日の開店前に行われた 「開会セレモニー」。
進行も生徒たちの手で行う。
市役所など関係者からは、あたたかい訓辞が。

開店前なのに、根原大根などを求めて
50人以上の行列ができました。
販売当日の朝に畑から収穫し、冷水で洗ってます!
根原大根 1本 ¥100

開店、またたく間に大盛況。
苦心が実って、商品が飛ぶように売れていく。
授業と違い、先生たちも生徒の指示に従って行動する。

お客さんの笑顔があふれ、ただの模擬店じゃない事が分かる。
2005年から続く、11年目の起業体験。

地元の「上野製菓」が協力した菓子類
人気の高かった、生どら焼き ¥150
おにぎりは「茶屋の駅」に協力を依頼。井之頭らしい虹鱒やワサビ菜入り。

「接客は笑顔を心がける」 がモットーだそうだけど、
まだ少し緊張気味かな。 (が・ん・ば・れー)

一杯のかけ蕎麦を、それぞれの担当が協力して作る。
11日は蕎麦250食分を用意した。
「朝霧高原そばの会」遠藤会長たちがサポートし、
機械打ちの蕎麦は「曽我めん」が引き受けている。

蕎麦 ¥350、豚汁 ¥350 で販売。
蕎麦はタネ薪き、刈り取り、乾燥、脱穀までを行うが、
残念ながら2016年は気象条件が悪く不作。
とれた地粉はわずかでした。厳しさもまた教訓かな。

地元民から、たまたま訪れた観光客まで、
できたてを味わいながら談笑。
アンケートでお客の声も集めました。

誰かから指示されたワケでもないのに、
「いらっしゃいませ」「おいしい蕎麦どうですか~」と
熱のこもった商品アピール。

根原大根は、より多くの人に味わってほしいという思いから
1人5本までの限定販売。
用意した400本が、開店から50分程で完売 (11日)。

菓子類やおにぎりも早々に完売。
売上げは生徒の学習備品などに使われる。

井之頭中学校
富士宮市猪之頭 999、TEL 0544-52-0111.
シンボリックな約4haの学校林「希望の森」。
「どんと池」には蛍が生息し、夏に飛び交う。
関連URL