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2017年03月07日

出土した遺物を気軽に見学できる。【 富士宮市埋蔵文化センター 】 郷土研究にくわしい「名物館長」もいますよ。

富士宮市と2010年3月に合併した旧芝川町地区は長貫にあるのが「富士宮市埋蔵文化センター」。この施設では市内各所から出土した遺物の展示から、埋蔵文化財の調査・整理・保管などを日々おこなっている。展示規模は小さいながら訪れてみれば、「古代のミステリアス」をこんな身近で体験できるものかと驚くことだろう。ちょっとだけ考古学者インディ・ジョーンズの気分を味わえるんだ !?

子供も大人もたのしめる「復元土器の世界」をどうぞ。「 縄文に、想いをはせて、ドッキドキ 」

【 富士宮市埋蔵文化センター 】

TEL 0544-65-5151 (長貫747-1)
休館日:土・日曜・祝日・年末年始 (12月29日~1月3日)
開館時間:9:00~17:00 (入館は16:30まで)
入館無料、無料の大駐車場あり

2014(平成26)年に開館(旧芝川町保健センター)。
企画展示や石器づくりや土器焼きの体験学習や講座も予定。

世界文化遺産・富士山 「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」
(2013年登録)に関心がある方は、ぜひ来館してもらいたい。


【 館長: 渡井 一信 】

富士宮市埋蔵文化センター勤務
(富士宮市立郷土資料館長 )
(教育委員会事務局教育部・文化課・埋蔵文化財センター)

富士山に関わる郷土研究また地域の歴史や文化に精通する。
テレビ番組「ブラタモリ」に出演、書籍「ブラタモリ」第2巻
(富士山編)に記載。趣味も多彩で見識が広い。
俳句好きとしても知られ、コミュニティエフエム「ラジオ・エフ」
番組「俳句投句」(毎週金曜am)に出演する。

渡井館長の話は造詣が深く興味がわくものばかり。
また機会をつくりインタビュー等を試みたいと思う。


見学無料の展示室は「出土した土器・石器の展示」
「市内の主な遺跡の紹介」の二つで構成。
縄文時代~近世まで新旧の土器を順番に並べる。


復元した土器などの距離が近く、
実物ならではの質感や模様を直に見ることができる。


市内の遺跡から出土した土器や石器、祭祀具など展示。
「大鹿窪遺跡」で出土した縄文時代草創期の貴重な土器もある。


矢の先に付ける石鏃(せきぞく)、
ヤリの先に付ける尖頭器(せんとうき)を展示。


中央のホールは円形の神殿風、フシギな開放感がある。
富士山の立体地図や機織り機などを展示している。


朝霧高原の開拓などを連想させる荷車「馬力」を展示。
馬や牛が引き、収穫物や肥料、切り出した木材を運搬した。


展示室よりも作業室や収蔵庫の方が数多く広い。
施設では発掘調査で出土した遺物の整理作業をする。
整理作業とは遺物の洗浄、注記、接合作業、
出土遺物・検出遺物の図化作業などをいう。


「富士宮市埋蔵文化センター」では「大鹿窪遺跡」(旧芝川町)、
史跡「富士山」(富士山本宮浅間大社、山宮浅間神社、村山浅間神社、
村山大日堂、人穴富士講遺跡)、元富士大宮司館跡(大宮城跡)
ほか市内各所の遺跡を紹介している。


場所は旧芝川町。県道398号線沿い、宮バス芝川バス停
「消防署前」。JR身延線・芝川駅から徒歩15分ほど。
* 芝川町は、2010年の富士宮市との合併で町名はなくなっています。

関連URL

富士宮市埋蔵文化センター

http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/citizen/llti2b000000otmp.html

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