ご存知でしょうか 【 村山人参 】。幻の人参と言われるけれど、ホントに根絶やしてはダメなやつ。

「幻の焼酎」とか「幻の焼きそば麺」なんて、表現をよく目にするけど。その多くは販売関係者による、単なる宣伝文句。ウソ臭いし、作為的な匂いがビンビン物語。あくまで消費者サイドの見解で語られるべきもの。しかし、この「幻の人参」と呼ばれる「村山人参」は本当の希少品。実質的に栽培農家は一軒だけなんですから。味だっていい。何故もっと話題にならないのか不思議。ともかく「村山人参」は富士宮の野菜良品なんですよ。食べて知ってくださいね。
「村山人参」は富士山の火山灰土で育てられる、村山地区の伝統野菜。出荷は1月中旬~3月末頃。
特徴は長さが70~100cm、太さ5cmほどになる、その細長いフォルム。
香りが強く、濃い味わい。「昔ながらの人参の味」と表現される。
現在は生産農家としては鈴木さんだけになり、あとわずかに
鈴木さんの畑等で「伝統野菜の保護活動・有効活用」
を目的に小作している程度。
理由は栽培・収穫が大変なこと。
これだけ長いのだから、掘り出すだけでも一苦労。
若い農家さんでも敬遠するくらい。

いま現在、安定して買える 「う宮~な(JA富士宮)」
と 「農民市場・粟倉店」の2カ所をここでは紹介しよう。

<う宮~な>では店内ポップを見逃さないように。
商品紹介だけでなく生産者、販売者の想いも分かります。

年にもよるが目安として1本 ¥150~200
一般的な人参とそう変わらない。栽培の労力や
希少性を考えたら、安く感じる。<う宮~な>

JA富士宮ファーマーズマーケット <う宮~な>
8時30分~17時、火曜定休(祝日営業)・年末年始休。外神123。

<農民市場・粟倉店>
店内の一角で、さりげなーく売られます。もっとアピールして良い気がする。
仏料理店「ベルポーム・ジロー」と村山人参ドレッシングも共同開発中。

主人の遠藤さんがご自身の畑で栽培する(スゴイ)。収穫期は毎日、
掘りおこした分だけを販売。限定数量。 <農民市場・粟倉店>

富士宮を訪れた人に迷わず薦めたい直売所のひとつ。地場の新鮮野菜
から玉子、惣菜、加工食品まで、ここでしか買えない品も少なくない。
8時~17時、正月休のみ。粟倉1263。 <農民市場・粟倉店>

鮮度の良い「村山人参」をゲット。細いカタチを活かして、
丸のままピューラーで皮を剥き野菜スティック風に、、、 してみた。わいるど、だろ?

ゴボウと言うより、長傘のようなフォルム。
細長いけど、食材としては意外にボリューミー。
クセはないのに、味がしっかりある。
煮崩れしにくいので、一般的なレシピでも。

オリーブオイルだけで炒めました。
付け合せではなく、これだけで一品料理に感じる。
肉々しいステーキと真っ向勝負させたくなる。
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村山は富士宮にある地名で、富士山世界遺産の
構成資産の1つ「村山浅間大社」がある地域。
県立富岳館高校の「村山人参復活プロジェクト」や
「JA富士宮北部支店」の活動も進行中、その件はまた改めて。