【後編】食のセミナー2019 「乳和食~和食と牛乳の新しいかたち」小山浩子講師の講義&調理実演。

食のセミナー記事の後編になります。生活習慣病の予防、健康維持、和食の良さの再認識など。牛乳やホエイを使った減塩レシピが注目される"乳和食"(NEW-Washoku)の効果効用。今回のセミナーでは乳和食の開発者である小山浩子さんを講師にむかえ、おいしい減塩の基礎知識から調理実演までを学びました。富士宮市は全国でも屈指の酪農王国でもあり、その関心は高くおおくの受講希望者が集まりました。令和元年12月2日(月)・富士宮市保健センターで開催。
乳和食で重要な牛乳。富士宮産の学乳「ふじのくに富士山ミルク」が大活躍。
乳和食では牛乳やホエイなどを和食のだしや調味料として使います。この食のセミナーでは、減塩味噌汁、手作りホエイとカッテージチーズ、マスの牛乳塩麹漬け焼き、かぼちゃのミルクそぼろ煮など。基本レシピとしてマスターしておきたい、全6品の料理を楽しく学びました。
● 減塩味噌汁 ”乳和食の基本”

和食の中でも塩分が多く、おいしさを保ちながら減塩するのが難しいとされる味噌汁。減塩の難しい味噌汁。牛乳を利用することで、使用する味噌の量を約半分にできるそうです。

【 減塩味噌汁のポイント 】 牛乳と生味噌をしっかり溶き混ぜて「ミルク味噌」をあらかじめ作ること。<牛乳と味噌の基本配合量は1:1>

「ミルク味噌」を最後に入れることで汁はにごらず、見た目も味も牛乳入りとは感じません。 材料等(12人分例)/牛乳60ml、生味噌36g、カツオ出汁(パック無塩タイプ)1200ml(4袋)、油揚げ100g、ワカメ適宜
● マスの牛乳塩麹漬け焼き

塩分が多くなりがちな焼き魚、下ごしらえに牛乳を利用する減塩テクニック。牛乳と塩麹を合わせた漬けたれで、マスを袋のなかで揉み込みます。

富士宮産の養殖マスを使いました。 材料等(12人分例)/牛乳30ml、生マス12切(1人1切)、塩麹30g、サラダ油少々。

焦げ目がつくまで焼き完成。この牛乳&塩麹の漬けたれは唐揚げや肉料理の下味にも使えます。
● かぼちゃのミルクそぼろ煮

牛乳をダシにした煮物例。一般的なかぼちゃの煮物に比べてカルシウムは2倍、塩分は半分。牛乳とかぼちゃはビタミンAの吸収を高め合う組合せ。

鶏肉は地元の「富士のとり」(チキンハウス青木)を使用。 材料等(4人分例)/牛乳350ml、かぼちゃ400g、鶏モモひき肉150g、めんつゆ(3倍濃縮タイプ)30ml。

調理過程で煮汁がホエイとカッテージチーズに分離し、透明になっていきます。乳タンパクでおいしい煮物。

完成したミルクそぼろ煮は各テーブルをまわり、仕上がりの状態などを見てもらいました。
● カッテージチーズの白和え

できあがった、かぼちゃのミルクそぼろ煮と、春菊とクルミの白和え。

豆腐の代わりに手作りのカッテージチーズを活用したレシピ。 材料等(2人分例)/カッテージチーズ100g、春菊200g、クルミ(無塩)20g、めんつゆ(3倍濃縮タイプ)10ml (下味用:めんつゆ5ml・水5ml)
★乳和食の詳しいレシピ等については、本記事の文末にURLを記載。
● みんなで試食タイム。

できた全6品の料理を、取り分けて試食。牛乳を使いながらも、和食になっていることに驚きの声が上がりました。

試食風景(1)

試食風景(2)

試食風景(3)
● 牛乳と飲むヨーグルトのお土産
参加者に調理実習で使用した富士の国乳業の「富士山ミルク」と、「飲むヨーグルト」を帰りにプレゼントしました。

セミナー終了(1)

セミナー終了(2)
●食のセミナー「乳和食~和食と牛乳の新しいかたち」(講義と調理実演)
●講師/小山浩子(料理家、管理栄養士、日本高血圧協会理事)
小山講師が称賛した「ふじのくに 富士山ミルク」

ふじのくに富士山ミルク(牛乳200ml)。富士宮市と富士市の公立小中学校77校で飲まれる学乳。成分無調整、富士宮産の生乳100%。殺菌80℃で3分。無脂乳固形分8.3%以上、乳脂肪分3.3%以上。製造販売:富士の国乳業(北山5205-10)2018年4月創業。
富士山ミルク(牛乳200ml)富士宮市内の販売店
JAう宮~な、イオンスタイル富士宮(直営食品売り場)、DOI FARM、スーパーぎんこう、マインマート富士宮、 富陽軒(市立病院内) *夏休みほか製造販売のない期間があります。 学乳の問合せ先/富士宮市「食のまち推進室」
<食のセミナー>「乳和食~和食と牛乳の新しいかたち~(講義と調理実演)」
2019年12月2日(月)10時30分〜12時、富士宮市保健センター(宮原12-1)2階調理実習室、参加費無料、対象/市内在住・在勤の妊婦の方、乳幼児の保護者など。先着順(定員予定60名)