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2024年02月29日

富士山麓の白糸地区で育まれる、甘いお米「富士山白糸こしひかり」

/userfiles/images/columns/42184/KV.JPG 静岡県内の優れた農林水産物のなかから、「全国や世界へ誇りうる価値や特長を備えた商品」として認定される「頂(いただき/しずおか食セレクション)」。
今回は、2022年度に「頂(いただき/しずおか食セレクション)」を受賞した「富士山白糸こしひかり」を育てる、富士山白糸ファーム代表の渡邉さんにお話をうかがって来ました。
白糸地区で生産される甘〜いお米の魅力に迫ります。

「富士山白糸こしひかり」を作る「富士山白糸ファーム」とは?

/userfiles/images/columns/42184/1.JPG 画像提供:富士山白糸ファーム

富士山白糸ファームは、2018年に富士宮市白糸地区で設立された「環境と健康に優しい農業」をモットーとした株式会社です。2020年、会社の設立者であり父である酒井良則さんが他界したことをきっかけに、娘の渡邉亜子さんが会社を引き継ぎました。

美容サロン経営者であり、五児の母でもある亜子さん。農業に関しては素人で、当初はコンバイン(農機具)の運転方法もわからなかったと言います。

/userfiles/images/columns/42184/2.JPG 画像提供:富士山白糸ファーム

病床に伏せる良則さんがつけていた過去の日誌を参考にしながら、直接指示を仰ぎながら、そして近所の方の手を借りながら。亜子さんは懸命に、良則さんの意志を継ぐべく走り出しました。

現在は、耕作放棄地問題や後継者問題、若者の農業離れ問題などに取り組む一方、化学肥料を一切使わないお米作りを行なっている富士山白糸ファーム。
こうした取り組みが評価され、持続性の高い農業生産方式を取り入れている農業者を証明する「静岡エコファーマー」と、「静岡GAP(Good(良い)Agricultural(農業の)Practice(やり方))」に認定されています。

白糸地区の寒暖差が、お米の甘みを引き出す

/userfiles/images/columns/42184/3.jpg 画像提供:富士山白糸ファーム

富士山白糸ファームの田んぼでは、堆肥や有機肥料を使用。化学肥料を一切使っていません。農薬を最低限まで減らす代わりに、手間隙をかけ「未来にいいものを残す」という本質的な課題と向き合ったお米づくりを行なっています。

●富士山白糸ファームが作るお米
1.富士山白糸こしひかり…自然栽培・無農薬・減農薬
2.ミルキークイーン…減農薬
3.ヒデコモチ(もち米)…減農薬
4.イセヒカリ(酒米)…無農薬・有機栽培
5.黒米…減農薬

●富士山白糸こしひかりの特長
1.富士山の伏流水と朝晩の寒暖差により、甘みが強い
2.化学肥料不使用
3.農薬は最小限に。環境と体に優しい米作り

富士山白糸ファームの取り組み

/userfiles/images/columns/42184/4.JPG 「作業着はスカジャンです」と笑う亜子さん/画像提供:富士山白糸ファーム

後継者がいない田んぼや耕作放棄地を借り受け、自分たちにできる範囲で引き継いでいる富士山白糸ファームでは、2021年度から「田んぼのオーナー制度」を開始。化学肥料不使用の特別栽培方法での田植え、草取り、稲刈りなどが体験できるため、食育にも最適です。

2024年には一般のみでなく、企業向けのオーナー制度も始まりました。福利厚生としての利用や、SDGsや地方創生への理解を深める場を提供しています。

●オーナー制度(一般)詳細
1アール 1口 3万円(栽培期間中農薬節減栽培)
1アール 1口 5万円(栽培期間中農薬不使用)
※栽培方法によって値段が異なります

畑から、消費者へ。「富士山白糸こしひかり」が食べられる場所

/userfiles/images/columns/42184/5.JPG 画像提供:富士山白糸ファーム

農林漁業者が自ら加工・販売などを行うことで、生産物の価値をさらに高める「6次産業化」も行なっている富士山白糸ファーム。
白糸地区にある「らいすぼうる」は、富士山白糸ファームが2023年3月にオープンした、「お米農家のおにぎり」が評判のお店です。

/userfiles/images/columns/42184/6.jpg 画像提供:富士山白糸ファーム

おにぎりの具となるのは、地元・富士宮の素材である「朝霧高原放牧豚」をはじめ、西田養鱒の「にじます」や、FUJIYAMA HUNTER’S BEER(フジヤマハンターズビール)の味噌を使った「大葉味噌」など。

らいすぼうるは、こだわりを持って1次産業に従事する地元の人たちを応援する場でもあり、日曜限定で「井之頭のわさび丼セット(1500円)」や、希少な品種の鶏・アローカナの卵を使った「平飼い卵かけご飯セット(1200円)」なども提供。
富士山白糸ファームや富士宮のこだわりが詰まったごはんが味わえます。

富士山白糸ファームが作るお米の販売場所は?

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現在、富士宮市内4か所にて、富士山白糸ファームで育てられたお米が販売されています。

●販売店
道の駅 朝霧高原(富士宮市根原492-14)
農産物直売所大富士(富士宮市外神東町243-1)
Seed Cafe(富士宮市淀師1121-7)
まかいの牧場(富士宮市内野1327-1)

●参考価格 ※2024年2月現在
富士山白糸こしひかり(5kg、農薬不使用米)2900円
富士山白糸こしひかり(2kg、農薬不使用米)1700円
富士山白糸ミルキークイーン(2kg)1460円
富士山白糸五穀ブレンド(250g)600円

皆さんも、ぜひ味わってみてくださいね。

企業・店舗情報

株式会社富士山白糸ファーム(かぶしきかいしゃふじさんしらいとファーム)
電話番号/090-7855-8763(渡邉)または080-8263-2249(小野)
住所/富士宮市原1131-1
富士山白糸ファーム公式ホームページ

らいすぼうる
電話番号/080-9608-6136
住所/富士宮市原1127-1
営業時間/冬季9:00〜13:30、夏季8:30〜12:00
定休日/月〜金曜
らいすぼうる公式Instagram

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