1. ホーム
  2. コラム
  3. 生産者の想いを受け継ぎ、美味しい料理で消費者へ届ける「ビュッフェレストラン ふじさん」
2024年08月23日

生産者の想いを受け継ぎ、美味しい料理で消費者へ届ける「ビュッフェレストラン ふじさん」

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0290_r.jpg 富士宮市にある「ビュッフェレストラン ふじさん」は、令和5年度、静岡県の食文化の振興に貢献する企業・団体の功績を讃える「ふじのくに食の都づくり貢献賞」と、料理人を讃える「ふじのくに食の都づくり仕事人」の2つの賞を受賞しました。

今回は「ビュッフェレストラン ふじさん」の川内マネージャーと、同店副料理長で「ふじのくに食の都づくり仕事人」に輝いた山中シェフにお話をうかがいました。

朝霧高原にある、地産地消のビュッフェレストラン

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0187.JPG

「ビュッフェレストラン ふじさん」は、朝霧高原の中でも山梨県との県境に近い場所に位置する、食のテーマパーク「あさぎりフードパーク」の中にあります。
富士山周辺の大自然に囲まれた人里離れた場所にありながら、県内外や海外から多くのお客さんが訪れます。

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0213_r.jpg

ビュッフェに用意されるのは、和洋中の料理とデザートが毎日35種類以上。地産地消を掲げていて、富士宮市で収穫された新鮮な野菜や卵、魚介類を使用したさまざまな料理を提供。メニューは日替わりで、どんな料理が並ぶかは、その日のお楽しみです。

/userfiles/images/columns/42190/店内富士山.jpg

画像提供:ビュッフェレストラン ふじさん

天気がよければ、雄大な富士山を間近に見ながら食事をすることができます。かなり近い距離感で見られるので、迫力があります。

富士宮の美味しい食材を使ったビュッフェ

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0262.JPG

「ビュッフェレストラン ふじさん」は、2012年に食のテーマパーク「あさぎりフードパーク」の開業と共にオープンしました。
お店を切り盛りするのは、川内マネージャー。「富士宮の食材は本当に美味しいということを伝えていきたいですね」と、ホスピタリティ溢れるおもてなしを提供しています。

/userfiles/images/columns/42190/イメージ.jpg

画像提供:ビュッフェレストラン ふじさん

お客さんの3割強は東京や大阪などの都市部から。
「旅の途中で寄ってくださることも多いですよ。富士宮で採れた新鮮な食材を求めて来店されます。都内では、うちで使っているような鮮度の高い食材を使ったビュッフェは、この金額では食べられないので、お得感もあるようです」と川内マネージャー。
常連さんやリピーターも多く、中には有名店のオーナーなどもお忍びでやってくるそう。また、海外からも、毎日のように団体客が訪れています。

生産者産が大切に育てた食材を美味しく食べてもらいたい

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0292.JPG

お店で使われる地場食材は、地元生産者と契約を結び、直接仕入れています。

<主な契約生産者>
・井鱒屋サーモン(にじます)/井之頭養鱒場
・野菜/宮下農園、Natural farm ATABO
・朝霧の卵/あさぎり宝山ファーム
・白糸のお米/富士山白糸ファーム
・あさぎり牛乳/朝霧乳業

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0254_r.jpg

これらの食材を使って料理を作るのは、和洋中のシェフとパティシエ、合わせて5人。その中の1人、イタリアン担当の山中一浩シェフが、令和5年度の「ふじのくに食の都づくり仕事人」に選ばれました。

料理好きの祖母の影響もあり、小さな頃から料理を楽しんでいたという山中さん。神奈川県のホテルでフレンチの修業を積み、その後イタリアンに転向しました。口数は少ないながら、料理に対する情熱は人一倍。常に探究心を持っていて、料理に関する情報収集は手間を惜しみません。その情熱と才能から、若くして副料理長に抜擢されました。

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0138 .jpg

山中さんが調理を担当する「虹鱒のカルピオーネ」は、同店の定番であり人気メニュー。
にじますは全国屈指の生産量を誇る、富士宮市の特産品。「昔は臭みがあり、学校給食でも不人気でしたが、今は臭みもなく色も鮮やか。サーモンじゃないかと疑われることもあるほど。生産者さんの努力が素晴らしいですね」と絶賛します。

料理の味付けは、できるだけシンプルであることを心がけているそう。隠し味は効かせつつ、味付けを濃くすることはしない。野菜や卵の素材そのもの、富士宮産素材の本当の美味しさを感じてもらえるよう調理することを大切にしていると言います。

契約農家のほか、道の駅から毎日新鮮な野菜を仕入れる

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0152.JPG

あさぎりフードパーク内にある道の駅 朝霧高原と「ビュッフェレストラン ふじさん」は、経営が同じ。総料理長は富士宮市内から道の駅に届く採れたての野菜を毎朝チェックし、いい食材はレストランで使っているのだそう。
「今日はいいスイカが入ったと言っていました。なくなり次第終了なので、早いもの勝ちですよ」と教えてくれました。

/userfiles/images/columns/42190/★DSC_0225.JPG

夏の定番人気メニューである「とうもろこしの天ぷら」。夏になると県外からわざわざこれを食べるために来店するお客さんもいるという、看板メニュー。とうもろこしと言っても、「ゴールドラッシュ」「どきどきコーン」「あまいんです」などいくつもの種類があります。

さまざまな野菜や果物が入荷するため、初めて見る食材があったらすぐに調べるよう、スタッフを指導しているのだそう。そのためホールスタッフも食材に詳しく、お客さんに料理や食材について聞かれた時も、すぐに答えられると言います。

/userfiles/images/columns/42190/★IMG_4022.jpeg

富士宮市の食材に対する想いを尋ねると、「ここは富士宮中から食材が集まってくる場所。だから面白いですよ。見たこともない珍しい野菜もあり、どんな料理ができるか、毎日ワクワクしています」と答えてくれた山中シェフ。
新しい食べ方を提案するなど、ご自分も楽しみながら料理しているそう。
「生産者が大切に育ててくれた食材を美味しく料理して、多くの方に食べてもらえたら嬉しいです」。

川内マネージャーは、「これからも富士宮食材の素晴らしさ、そして食の楽しさを伝えていきたいですね。ビュッフェなので、料理を組み合わせて自由に楽しんで欲しいです」と語ってくれました。
今後は生産者を訪ねてリレーションを深めていくような活動も予定しているそうです。

/userfiles/images/columns/42190/料理一例.jpg

画像提供:ビュッフェレストラン ふじさん

スイーツやフルーツ、ドリンクも充実している「ビュッフェレストラン ふじさん」。食後もゆったりと時間を過ごせるのも魅力です。ぜひ富士山周辺をドライブしながら、足を運んでみてください。

関連URL

類似のコラム